2017年5月19日 晴れ

茨城県東茨城郡茨城町へ、愛ちゃんメロンの産地視察へ行ってきました。

↑おじゃましたのは茨城町メロン部会の船見さんのハウスです。

愛ちゃんメロンは「アンデス1号」という品種で18年ほど前より、より自然でよりおいしいメロンを作りたいという生産者の思いの元「特別栽培農法」にこだわり現在まで作り続けられているメロンです。

アンデス1号という品種は昔からある品種で、病気に弱かったりなど栽培に手間がかかる品種なのですが、「食味に関してはやっぱり1号!」というお話を船見さんより伺いました。(品種改良されたアンデス5号など作りやすい品種も一般ではたくさん栽培されています。)

 

 

←あるハウスの栽培予定表です。

このメロンは苗での定植から約2ヶ月後に交配、その約2ヶ月後に収穫します。

 

 

 

↑左の写真で花の下に写っているのはメロンの赤ちゃんです。右の写真は交配後、摘果したメロンです。

産地ではこういった小さいメロンを漬物にして食べたりするそうです。今回は食べることが出来なかったのですが、いつか食べてみたいですね!(^^)!

メロンは75㎝間隔で定植し、一つの親弦から子弦を3本に伸ばし1本から6個ほどの実を収穫します。

船見さんは交配をハチに任せているそうで、こういうところにも自然農法の思いが表れているなと思いました。

交配後の水やりが特に重要なポイントで、気候を読みながらの水加減によって表面にあらわれる独特のネットの出来も変わってくるそうです。

ちなみにある程度大きくなってからは一切、水は与えません。

 

←出荷のタイミング(目安)はメロンに一番近くの葉を見ます。

左の写真のように実に一番近い葉の色が抜けてきて黄色っぽくなってくると糖度がのってきたサインだそうです。

最後に糖度を測り15度以上で出荷に向けて収穫されます。

 

 

 

←堆肥も手作りです!

茨城町の植物公園などで伐採された植物や家畜農家からなど茨城産100%の堆肥を自ら作り畑の肥やしとして利用しているそうです。

 

 

今回お世話になった、生産者の船見さん(中央)と。

最後に、特別栽培の農産物をなぜ作るのかを伺うと、

「確かに手間はかかるけども、ちゃんと作物を見てやりながら自然な作り方をすると自ずと病気にも強くなるし、農薬も必要無くなるんだよ。」と笑顔で答えてくれました。

ひぬまの恵み愛ちゃんメロンは、生産者の愛がたくさん詰まったメロンでした!(^^)!

 

~追伸~

茨城県涸沼は平成27年にラムサール条約に登録されている土地です。

https://www.pref.ibaraki.jp/seikatsukankyo/kansei/shizen/ramsar/hinuma.html